雑誌Mart(マート)2012年10月号を購入しました。
以前書いた記事、
「等身大で頼みます。」ママ向けファッション雑誌の特徴とイメージ
でお約束した通り、ママ雑誌買ってきました。
Mart(マート)2012年10月号です。

なぜ、ママ雑誌最初の1冊をMartにしたかというと、
雑誌プレジデントの記事が目を引いたから。
>>『なぜ年収800万の「Mart主婦」家計は破綻しやすいか』
刺激的なタイトルじゃないですか?
なぜ、経済雑誌プレジデントに主婦雑誌マートが登場したわけ?
雑誌プレジデントとは、
主にビジネスマンが読むビジネス・経済雑誌。
そこになぜ、主婦向け雑誌Martが登場したかというと、
プレジデント2012年5月号は『年収』についての特集号だったから。
私も最近、図書館でプレジデントの5月号を読んだんですが、驚いたのが、
このレベルの年収(800万円台)の専業主婦家計が、一番破綻予備軍になりやすいんです
のくだり。
えー?800万もあれば余裕の暮らしできると思いませんか?
どうしてMartは家計破綻の入り口なの?
Martの読者ターゲット層とは、
まさにその、年収800万円の夫を持つ子持ち専業主婦。
Mart2012年10月号の目次を見ると、
「コストコ・マイヤー・ルクエ」といった海外ブランド名から、
「カフェごはん・スイーツ・万能調味料」といった
ママの心をくすぐるアイテム名がズラリと並んでます。
ブランド好きってわけ?
うーん、Mart読者は必ずしも
高級ブランドに興味があるわけではないのです。
「手を伸ばせば届く、ちょっと良いもの・上質なもの」に関心があって
ファッションや行事、日常生活に手抜きしたくない。
Martの読者層はいわゆる『おしゃれママ』って感じがしませんか?
【素朴な疑問】「おしゃれなママ」と「おしゃれな女性」の違いは?
ちょっぴりリッチで幸せな気分を
味わえるものが大好きなMart世代。
そんな2012年10月号のMart付録は、ソフランの「アロマリッチ」。

ああ。わかるよ、わかるよ。
ダウニーとかなんかその辺の
「いいにおい~」な柔軟剤って
もう何年も流行ってますもんね。
こうやってMart読者は、ライオンにも食われてしまうんですね。

ちょっぴり贅沢なアイテムは、
ちょっとずつ、ちょっとずつ、家計を圧迫していく。
100均の籐のカゴ
735円の塩麹に、
6900円のGAPのギンガムチェックシャツ・・・
1つ1つのアイテムを選ぶときは大したことない金額でも、
家計簿もつけずに毎月好きにお金使ってれば
そりゃ家計も圧迫しますよね?
・・・って、私のことかっ!(*Д*)
偉そうに語ってすいません。私もMart世代ですわ。
偉そうに書いてきましたが、すいません。
私もホント家計のやりくり苦手なんです。
自分が働いてた時はまだ良かったんですが、
専業主婦になってからも「ちょっぴり贅沢したい」感覚が
なかなか抜けなくて。
赤ちゃんが産まれたらオーガニックにはまってみたり、
可愛らしさが増してくると海外ブランドの子供服に目がいったり、
2人目が産まれれば姉妹お揃いでお洋服をそろえてみたり。
私の場合、自分のことは後回しだったりするんですが。
Martのお弁当特集を開いても、
「キャ~!このパンダのおにぎりの型、超、かわいい~!!」
「パンダおにぎりベビー、980円か。ほしいっ!買う!ポチっ」
とかなっちゃいますもん(笑)
ついついプチ贅沢しちゃうMart読者の気持ちって、
すっごく分かります。
なんで、そんなに購買意欲が旺盛なのか考えてみると・・・
「ママ友に見せびらかしたいの」 マート主婦の深層心理
実はですね。
マートの読者は、
自分を主婦だと「思ってない」んです。
なにかほしくなって買い物するときにね。
「それ、なんでほしいの?」
って聞かれたら・・・
タテマエは色々ありますよ?
「かわいくデコしたら子どもが喜んでくれるかも…」
「ステキな雑貨を飾ることで、部屋をキレイに片付けられるかも…」
でも、マート読者の本心の奥底にあるのは・・・
「めちゃくちゃセンスいいね!」
「これいいね!どこで手に入れたの?!」
「まわりのママに賞賛されたい」というのが1つ。
マズローの欲求5段階説でいうなら、
レベル4「尊厳欲求」。
さらに、突き進むと
「自分がどれだけ満足できたか?」ここに視点が変わってくる。
レベル5「自己実現欲求」の段階。
「主婦」とか「ママ」とかそういうの抜きにして、
自分が主役。マート読者層の深層心理をもっと知りたいなら、
雑誌マート編集長のインタビュー記事を読むといいです。
マート読者の「視点」を、よく理解してらっしゃる。面白い。
ヒットの裏に新世代主婦?Mart族の嗅覚 「自分主導」でブームを作り出す主婦たち